子どもたちの「心のよりどころ」になりたい。

第304回 会員の輪

今川 由紀子 代表理事
  • Q つなぐプロジェクトでの取り組み
  • Ate to te~つなぐん家~は、子どもにとって家庭でも学校でもないもう一つの場所(第3の場所)です。子ども達の居場所作りは近年話題になっています。各団体の取り組みにはそれぞれの考え方があり、子ども食堂や学童さまざまな形があります。その中でも、私たちは、「ここがあれば強く生きていける」という子ども達のよりどころになるような場所を目指しています。子ども達の課題と言われているものは、不登校や引きこもり、ヤングケアラー、ネグレクト、貧困などがあります。そう言うと、「米子でもそういう子ども達がいるの?」という声をいただくのですが、この課題は米子の子ども達が抱えている事実です。どの子もその子らしく子ども時代を過ごしてほしいと心から願い、この場所で子ども達と接しています。
  • Q 子ども達に対する思い
  • A子ども達には本当の意味で自立してほしいと思っています。私たちの考える自立とは、生きる力のことです。掃除・洗濯・炊事・経済の4つを自分の力で完結し、継続できた時、自立につながるのではないかと思います。料理が得意な子は、自分からキッチンに立ち積極的にお手伝いをしてくれています。また、洗面所で手を洗った後など次に使う人のことを考え、飛び散った水をふき取るなど、小さい子ども達もできることからお手伝いをし、自分の「できる」を増やしています。
  • Q ボランティアとして支える人々
  • A te to te~つなぐん家~は、ボランティアの方々に支えられています。開所記念式典の報道をご覧になり、「押しかけボランティアよ!」と駆けつけてくださいました。その後も、自主的に協力してくださる方が増え、現在では6名の方々が子ども達のサポートに携わっていただいています。また、鳥取大学医学部の学生もボランティアとして学習サポートや遊び相手をしてくださったり、年上の会員が年下の子の面倒をみてくれています。
  • Q 今後目指していきたい姿
  • A子ども達がいつか大人になった時に「te to teがあって良かったな」と思ってもらえるような場所になれたらと思っています。te to teの目指す姿は今得られるものではなく、どの子もその子らしく大人になった時に初めて答えがでると考えています。子ども達にとって居場所とは、場所すなわち建物・施設ではな人なのかもしれません。
  • Q読者の方へ一言お願いします。
  • Aこの度、こども家庭庁から直々に依頼があり、公式HPに掲載していただくことになりました。こちらも宜しければご覧ください。 また、食べきれないお野菜やお菓子、お米など、無理のない範囲で子供達にご寄付いただけますと本当に喜びます。ご協力お待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。
設立時には、一般的なテープカットではなく、紐を「つなぐ」オープニング式典を行った。
この日の昼食を用意するボランティアの方(左)とあお君(右)
ボランティアの方とあお君が用紙した昼食
「いただきまーす!」という元気な声であいさつをする はなちゃん(左)とまりかちゃん(右)
引き算を教える今川代表理事とまりかちゃん
1Fのスペースでは、「木育」をテーマに子供達が安心して遊べるスペースになっている。

事業所概要

(一社) つなぐプロジェクト

代表者氏名(役職) 今川 由紀子 代表理事
所在地 〒683-0812 米子市角盤町1-60-7
TEL 0859-57-8830
創業年月日 令和3年10月
営業内容 子ども支援、教育、子ども第3の居場所
HPなど
こども家庭庁公式ホームページ