和菓子を通じて人それぞれの人生が見える

第264回 会員の輪

季節の生菓子 常時4点ほど取り揃えています。
店舗外観
  • Q 事業内容を教えてください。
  • A米子市目久美町にて和菓子の製造販売を行っています。どら焼きやわらび餅、豆大福など気兼ねなく日常で召し上がっていただけるような和菓子から、お使い物やお茶菓子として用いられる季節の上生菓子まで幅広くご用意しています。特に素材にこだわっており、あんこに関しては製餡設備を持ち、全ての餡は自社で豆から製造しています。県外で17年和菓子製造に関わってきましたが、鳥取県の食材は品質が高く、美味しい和菓子を作ることができます。現在、大豆やもち米・卵は鳥取県産のものを使用しています。私どものような個人店では大量に安定的な原材料の供給は必要ありませんので、地元産の品質の良いものを使ってその日にお出しできる商品を作っていきたいと考えています。その他にもできるだけ添加物は使わないようにしており、日持ちがしない難点はありますが、素材本来の味を安心安全に召し上がっていただきたいです。
    イチオシの商品は、京都の問屋さんから取り寄せた本わらび粉を100%使用して作った「わらび餅」です。一般に売られているものとは食感がまったく違い、お客様からは「一度食べたら病みつきになる!」と大変好評をいただいています。
  • Q創業に至った経緯を教えてください。
  • A元々伯耆町出身で、県外の大学を卒業後は岡山の大手菓子メーカーに就職し5年程製造に携わりました。そのメーカーでは独立して個人店を経営している職人の方を招いて技術講習を行なっており、その講習での技術に衝撃を受けました。その時配属されていた部署では普段機械を使っていたので、手で作り出されるお菓子の様子はまるでマジックを見ているようでした(笑)。それから徐々に、職人としてのお菓子の製造、販売に興味を持つようになりました。その後退職し、10年程香川・東京にて修行を積んだ後、地元に帰り今年の3月22日に自分のお店をオープンすることができました。
    和菓子は間口が広く、自然の美しさを表現する「芸術的なもの」であり、日常で小腹を満たす「日々の身近なもの」であり、節句のお菓子や建前での餅投げ等行事で使う「人生の節目を飾るもの」、また「大切な誰かに送るもの」でもあります。和菓子は“人それぞれの人生が見える”、そんな所に惚れ込みました。来てくださったお客様と和菓子の好みやこだわりを語ったり、食べる場所や一緒に食べる人・贈る人のことを語ったり、時にはお客様とお祝い事を喜んだり―。和菓子を通じてお客様と繋がれることに日々喜びを感じています。
  • Qどんな事業所(お店)にしたいですか?
  • A地元の人々に気兼ねなく立ち寄っていただける、地域に根差したお店にしたいと思っています。和菓子屋と聞くと、少し男性は入りづらいイメージかもしれません。現在も大半は女性のお客様ですが、男性でも仕事帰りにふらっと立ち寄り、どら焼き1つ買って小腹を満たしていただきたいです。
    これまでの経験を活かして、当店でしか食べられない商品をお客様に提供し続けたいと思っています。

事業所概要

菓子はな

所在地米子市目久美町38-8コーポ広戸101
営業内容和菓子製造販売
営業時間10:00~18:00
定休日水曜日
TEL(0859)57-8413
創業2020年1月1日(オープン3月22日)