しゅうへ いよ ねは ら17シ リ ー ズN o . 1 8 4Industry Academia and GovernmentAIと機械翻訳ソフトウェアを用いた実験の様子産学官連携トピックス 米子工業高等専門学校米原平 マックフェル ショーン~研究テーマ~~研究テーマ~ 修Poisson 幾何学とその周辺分野の研究AI、アプリケーション、翻訳ソフトの利用が日本人 EFL 学生の英語力に与える影響時に翻訳するソフトウェアを利用できるようになりました。総合工学科教養教育部門主な研究内容 私の専門は、大まかな分類ではシンプレクティック幾何学と呼ばれている分野です。この分野は、解析力学に起源をもつ「シンプレクティック多様体」と呼ばれる高次元の図形を研究対象としています。シンプレクティック幾何学では、Darboux の定理と呼ばれる重要な定理が示されており、その主張は「任意のシンプレクティック多様体は局所的には全て同じである」というものです。そこで、理論の発展の方向性としては次の2つが考えられます。1: シンプレクティック多様体の大域的な性質を考える これは言わばシンプレクティック幾何学のメインストリームであり、現在までにかなりの数の研究がなされています。2: シンプレクティック多様体をたくさん集めて、局所的にも豊かな性質をもつ幾何学をつくる総合工学科教養教育部門(英語)主な研究内容 私は現在、翻訳ソフトや AI を活用したライティングや学習ツールが、学生の学習をどのように支援できるかというテーマで研究を行っています。教育分野におけるテクノロジーは、適切かつ、多様な学習活動を提供し、無限のリソースと楽しみながら学べる方法を通じて、教育に肯定的な変化をもたらす可能性があります。テクノロジーは現代の学習環境に欠かせない要素であり、教師が学生一人ひとりに合わせた学習を設計し、学びを促進する手助けをします。グローバル化が進んでいる社会において、英語は世界共通語として認識されており、国際社会において英語を使って他者とコミュニケーションを取れることが求められています。そして、英語学習のために、AI を活用することが広がりつつあります。近年は技術の進歩により、学生は異なる言語のテキストを瞬これらのソフトウェアを活用すると、学生は外国語を自身の母国語にリアルタイムで変換することができます。また、AIベースのプログラムは外国語でコンテンツを作成し、学生はこれらのツールを自由に利用できます。しかし、教師はどのようにして学生が実際に言語を習得しているのか、そして単 これが Poisson 幾何学です。ここで、「たくさん集めて」とは、シンプレクティック多様体の族によって葉層づけられた多様体(Poisson 多様体)を考えることを意味します。 また、Poisson 幾何学のもう一つの側面として、それが次数付き幾何学(超幾何学を含む)や可微分スタックの理論、一般化された複素幾何学といった、微分幾何学を一般化した現代的な幾何学の諸分野の共通言語となっていることが挙げられます。これらの概念は超弦理論をはじめとする理論物理学で自然に現れるので、応用上も重要です。 私のこれまでの研究では、余次元1のシンプレクティック葉層構造をもつある種の Poisson 多様体(余シンプレクティック多様体)に対する簡約定理を拡張しました。また、非特異な葉層構造をもつ Jacobi 多様体(Poisson 多様体を一般化したクラス)の Godbillon-Vey 類と呼ばれる特性類を調べました。一般に、Poisson 多様体のシンプレクティック葉層構造は特異葉層構造、すなわち各葉の次元が一定でない葉層構造となっています。私はこれまでの研究で非特異な Poisson(および Jacobi)多様体を扱ってきましたが、Poisson 幾何学の真に興味深い部分は特異葉層構造にあると考えており、その方向で研究を進めています。にコンピュータ生成や機械翻訳に頼っているだけでないと確認することが難しく、この問題は、多くの教育者が直面している課題です。 そこで私は、研究課題として以下の3点を設定し、研究に取り組んでいます。1. 日本の EFL 教室でテクノロジーを使用することで、外国語活動やテストの結果にどの程度の影響を与えるか。2. 翻訳ソフトは高校生の第二言語習得にどのような恩恵をもたらすことができるか。3. 日本の EFL 教室において、テクノロジーを学習ツールとして活用する効果的な方法は何か。 現在、外国語教育分野において、AI 等のテクノロジーの活用の重要性が増しており、今後英語教育に携わる教員にとって、有益になると考えられます。AI や翻訳ソフトが日本の高校生の英語コミュニケーションスキルにどのように貢献できるかを明らかにしていきたいです。そして、テクノロジーが外国語学習を効率化し、どのように学習者を支援できるかについて、重要な知見を提供していきたいと考えています。
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